最近、よく見かけるような、そうでもないような温度計を買ってみた。
ドリテックというメーカーの温度計を紹介していく。
見やすいディスプレイ
アウトドアの温度計といえば、よく見るのは「サーモコンパス」という温度計とコンパス(方位磁石)が一緒になった、まるでおもちゃのようなキーホルダータイプのものかなと。
僕も持っているが、なんとなく見返すくらいのもので実用性は?と聞かれれば、ウーン。という具合。
いわゆるアクセサリーとしてのアイテムのような位置づけでザックに付けていた。
ドリテックはというと、コンパクトながらも液晶ディスプレイに気温・湿度が表示される。
パッと見たときに、すぐに気温が目に入るのは良いことだ。
サーモコンパスは、表示目盛りを見ないといけないため、パッと見ただけではすぐにわからない。
ドリテックの外観など
2,000円以下で買えるものと考えれば、十分な機能と、持ち運びに困らないコンパクトさと重量ではある。
ザックの外側につけて、不意にぶつけたとしても怖にくそうなシンプルさと買い替えがしやすい価格は嬉しい。
温度計を持ち歩く意味
登山の経験値アップやレベルアップに欠かせないのが「自分のことを知る」ことだと思う。
どういうことかといえば、季節や標高の高さで気温が全く異なるため、持っていく装備が変わることがほとんど。
たとえ低山であっても、夏と冬では気温は全く異なる。
それがアルプスや八ヶ岳などの2,000m〜3,000mクラスの山ともなれば尚更変わってくる。
日帰り登山や縦走登山、テント泊登山と山行スタイルが変われば持っていく装備も考えて行かなくてはならない。
温度計を持ち運ぶことで、自分の中に「この季節で、この山なら、このくらいの装備で大丈夫」ということがデータとして蓄積されていく。
自分の体感温度の感覚や、天気予報の気温や風速を見て、持っていく道具を柔軟にチョイスすることができると、荷物の軽量化も可能になる。
まとめると、こんなときに参考になるのが温度計の存在だったりする。
・余分な防寒着を持っていかないようになる
・季節や標高に合わせた温度域のシュラフやシュラフマットを選べるようになる
・レインウェアかハードシェルで迷いやすい残雪期や春山の登山に適切な判断ができる
気温が分かると、山に持っていく装備を上手に減らせたり、快適な登山を楽しめるようになる。
とくに「寒そうだから」という不安からダウンジャケットや、モコモコのフリースを持ち出すことがなくなった。
当然、冬は寒いのでしっかり保温着を持っていく。
テント泊のシュラフも同様に、季節や気温に合わせたシュラフを持っていくようになった。
意外と便利で、いまでは必要不可欠な道具となった温度計の話。
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