毎年の恒例で楽しみにしている「立山バックカントリースキー」
いつも2泊3日でのんびりまったり滑ることを計画しています。
個人的に、毎シーズンの滑り納めとしての一面もあり、いまでは一大イベントとしてゴールデンウィーク前に行くことが多いです。
室堂までは扇沢駐車場からアクセス
立山に行くためには、公共交通機関を乗り継いで、室堂ということろまで行かなければなりません。
室堂までは、富山県側の「立山駅」か長野県側の「扇沢駅」からのアクセスとなります。
今回は初めて長野県側からのアクセスで行ってみることにしました(東京からのアクセスが楽なのだ)
いままでは富山県側から行っていて、下山後のお寿司などのグルメが楽しめる魅力もあります。
さて、扇沢駅からは電気バス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと、4つの乗り物を乗り継いで辿り着けます。
都内の地下鉄や山手線の乗り換え並に移動を要する、とにかく遠い場所に室堂はあります。
とはいえ、各所に観光地らしい見どころのある場所もあるので、移動の苦労はお陰で少しは和らぎます。
BCスキー装備やテント泊装備をすべて手持ちで行かなくてはならないので、正直、観光している体力の余裕はなかったりします。
室堂についたら雷鳥沢キャンプ場へ移動
もはやアクセスするだけでヘトヘトな状態で、ようやく室堂に到着。
観光の人、登山の人、バックカントリーの人、いろいろな人達が混在する室堂は、なんだか面白い雰囲気です。
室堂バスターミナルから外へ出ると、4月末とはいえ、まだたくさんの雪が残っています。
日差しは春のような暖かさがあるので、極端に冬のような寒さはありませんが、4月に雪が見れることは、こういった場所に来なければ見られないので新鮮です。
今回の山行でベースキャンプとして利用する「雷鳥沢キャンプ場」まで移動です。
スキー板を履いて、重たいテント泊の荷物を背負って出発します。
雷鳥沢キャンプ場まで、なるべくスキー板を履いたまま移動できるように、大回りするような形で入っていった。
初日は室堂山で足慣らしでひと滑り
雷鳥沢キャンプ場でテント設営後、午後から足慣らしに1本だけ滑りに行くことしました。
メジャーな足慣らし場所としては「室堂山」が手頃です。
室堂ターミナルから裏手に位置する山で、足慣らしにちょうど良い傾斜と、見通しのよいオープンバーンがある斜面です。
手頃とは言っても、そこはやはりバックカントリー。
「滑る=登る」は絶対です。
室堂山へは2時間弱の登り(速い人なら余裕の山)。
滑る時間にしてみると、10分もかからないで降りてこれてしまう。
いつも思うけど、バックカントリーほど儚い山の遊びは無いのでは。
その分、滑走時の爽快感や達成感は、普通の山登りやゲレンデで滑るスキーとは比べ物にならないです。
2日目は雷鳥沢の滑走
無事に初日の入山と足慣らしを終え、テントの設営も済み、いよいよ2日目がスタート。
2泊3日のスケジュールでは、一番遊べるのが2日目ですよね。
この日は、ゆっくり半日かけて雷鳥沢の滑走に挑みます。
雷鳥沢キャンプ場から劔御前小屋を目指して、目の前の雷鳥坂を登ります。
滑走する雷鳥沢を横目に見ながら、ガツガツと標高を上げていきます。
まだ朝日がのぼったばかりで、雪はガリガリに硬く、スキーアイゼンかツボ足アイゼンに切り替えた方が良さそうだった。
徐々に傾斜がキツくなってきたところで、スキー板を外し、ツボ足にアイゼンへと変えた。
(途中、ベテランスキーヤーの方に気をつけるように注意してもらった。ありがとうございました。)
劔御前小屋に到着する頃は、もうお昼手間くらい。
3,4時間ほどかけて、ゆっくりゆっくり登ってきました。
あとは、エネルギーをチャージして、安全にキャンプ場へ降りて行くだけです。
2日目の午後はおまけに1本
雷鳥沢の滑走を終え、キャンプ場へ戻ってきました。
「少し時間もあるし、適当な斜面を滑りましょうか」ということで、キャンプ場の正面にある斜面を滑ることに。
雷鳥ヒュッテのお風呂にも入りたいし、営業時間に合わせて登る時間を決めることにしました。
名もない斜面を登り、滑って降りる。
こんな贅沢な楽しみ方は、そうそうできないですね。
2泊3日立山バックカントリースキーを終えて
3日間、天気に恵まれ、遊べる範囲で楽しんできました。
スキーの腕前が上達すればもっと楽しめる斜面が増えるのですが、立山という場所に行けるだけでも素晴らしいですし、その中でちょこっとだけ遊ばせてもらえるだけで気持ちが良いです。
また来シーズンも行けるように、準備していきます。
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